ITで言うダッシュボードとは何?機能とBIダッシュボードツールをわかりやすく解説! /* Template Name: singlenew(2019.11.12) */    

ITで言うダッシュボードとは何?機能とBIダッシュボードツールをわかりやすく解説!

最終更新日:2022-6-9

 BIダッシュボードの意味とは?

ダッシュボード(Dashboard)とは、元々の意味は自動車や飛行機の運転席の前にある速度計やエンジンの回転数、速度、ガソリン残量など走行するために必要になる情報を示す「計器盤」を指すものでした。ガソリン量やエンジンの回転数、など、車が前席正面にある内装部品全体を指した説もあります。さまざまなデータや情報を視覚化し、画面一つにまとめて一覧表示するBIツールのダッシュボード機能、またはビジネスツールとしてのITダッシュボード ツールは、自動車のダッシュボードにちなんで命名されたものです。

ダッシュボードとはもともと

ビジネスの場面で使われているダッシュボードとは、いろいろな人・部署からのいろいろな情報が一覧で確認できる掲示板のようなものです。数値データをグラフやチャートで確認できるため、スピーディな情報分析や施策判断につながります。

多くのBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)や各種管理システムがダッシュボード機能を実装しています。たとえば15,000社以上の導入実績があるBIダッシュボードツールFineReportのダッシュボード機能は、自由配置、表現方式、インタラクティブ分析等の機能に新たな技術を取り入れ、優れたデータ視覚化の体験をユーザーに提供します。

またダッシュボードはデータの可視化に役立つツールとして、LED大画面(ビッグスクリーン)に表示できます。会社の展示室やイベント会場、会議室のディスプレー、都市交通監視センター、貿易センター、工場の生産管理センターなどでよく使われます。業務の業績や企業の経営状態の全体像、マーケティングデータや経営データを可視化し、素早い状況把握と分析に役立ちます。

情報をはっきり表す上に、強い視覚的インパクトも与えられます。このインパクトこそが、ITダッシュボードの機能を利用する一つの狙いと言えます。

ビッグスクリーンでダッシュボード

BIダッシュボードの導入を検討したいと思っているなら、まず以下の課題をクリアしないといけません。

  • 自社に必要な分析機能は何か
  • 可視化表現したいデータが整理できているか
  • 導入に必要なコストはどれくらいなのか
  • ダッシュボードつールの使いやすい操作性はどうか

など、自社のニーズにあったダッシュボードツールを探すのは大変です。

そこで今回は、ビジネスで使うデジタルダッシュボードとはなにか、その機能、目的やメリット、厳選のおススメツールの特長をわかりやすく紹介していきます。

 BIダッシュボードツール利用の目的

優れたBIダッシュボードとは、ビジネス上の意思決定を向上させるため、目的に応じてデータを可視化デザインされ、主要となるデータセットからデータ分析が行え、ひと目で状況を把握できるようなものであるべきです。

1.可視化図表で大量なデータを読み取りやすくする

企業が保有する膨大なデータを集約し、チャート・グラフなどでわかりやすく可視化してくれます。強力な BI ツールがあれば、そのダッシュボード機能で、さまざまな視覚要素を使用して、複雑なデータ分析から情報をピックアップし、理解しやすい視覚効果をユーザーに提供します。ユーザーはBIダッシュボードを作成してレビューし、会社の経営状況を一目で判断できて、アクションを起こすことができます。

ダッシュボードとは様々な情報ソースから複数の情報を集約して表示するものではありますが、異なるビジネスシーンの用途によって、呼び名が変わる場合があります。

例えば、企業の経営者やマネジメント担当者がデータ確認用の場合で使うような、社内の業務状況などの様々な情報を社内システムなどから集めグラフやチャートなどに可視化して、表示するダッシュボードのことは、「企業ダッシュボード」「マネジメントダッシュボード」「経営ダッシュボード」などと呼ばれます。

営業ダッシュボード・マネジメントダッシュボード

プロジェクトプロセスから在庫状況、販売動向、店舗の仕入れ数まで、各種類のデータと指標を組み合わせたものです。 

                                出典:FineReport

経営・製造ダッシュボード

製造現場の4Mデータ(huMan、Machine、Material、Method)を起点とする経営情報から製造現場の状況までのKPIを一元的に見える化し、迅速な意思決定につなげます。

製造ダッシュボード
                   出典:FineReport

マーケティングダッシュボード

マーケティングダッシュボードやKPIダッシュボードによって、販売状況、顧客分析、消費者行動分析やKPIについて統合的なデータ分析ができます。

戦略型ダッシュボード
                          出典:FineReport

人事ダッシュボード

で異動分析、従業員の構成分析、採用分析、生産力分析などができます。

2.データの意味を提示し、施策の判断がしやすくする

異なる類のデータを並べて表示させることで、会社の状況や推移を直感的に把握でき、相関性や規則性が明らかになるでしょう。単一では判断しきれなかったデータをダッシュボード機能で一覧にすることで、今の進捗は良いのか悪いのか、何か問題が起きていないかなどが読み取れ、次に取るべき行動を判断しやすい状態にしてくれます。 

対応のスピードと正確さが求められる現代の企業経営に便利なツールです。

3.企業の経営判断や意思決定に科学的なデータ基盤を築く

ダッシュボードツールはさまざまな分析方法を提供し、意思決定者が企業の経営状況をリアルタイムで把握できるようにして、マネージャーとチームメンバーは主要なデータの傾向を評価し、競争上の優位性を得るためにデータをより効率的にマイニングできます。意思決定のための現実的で信頼性の高い基盤を提供します。意思決定者が情報をよりよく理解し、企業の意思決定を最適化するに役立ちます。

要するに、ダッシュボード機能の活用は組織の BI 戦略に重要な一環です。

 BIダッシュボードツールの機能

  • グラフやチャートなどのデータ可視化図表を素早く作成
  • カスタマイズ可能なインターフェイス
  • ドリルダウン分析(データ絞めこみ機能)
  • ほぼリアルタイムでデータを更新
  • データの異常値のアラート表示
  • 様々な標準テンプレート
  • シミュレーション
  • コラボレーションを強化させる機能を共有
  • 。。。

以上の機能は BI ダッシュボードの役割を果たすためのものであり、ユーザー個人や組織の全体利益向上につながるほのか追加機能もあります。

 BIダッシュボード活用のメリット

BIツールダッシュボード機能活用のメリット

  • 企業内業務の状況を直感的にビジュアル化して、経営指標の変化や異常をすばやく感知できる

  • Excelのようにその都度手作業でデータの更新をしなくても、データはリアルタイム更新され、常に最新の状態に保たれる
  • 各データベースからデータを収集して一元化

  • データ集計・レポーティング・重複手作業工数を削減

  • 意思決定にデータに基づいた科学的な判断基盤を提供

BIダッシュボードツール運用のデメリット

  • ツール使用に最低限の知識やコーディングスキルが必要な場合もある
  • データを分析・可視化する前に、社内のデータを取りまとめる必要があり、導入周期が長くて、運用開始までに時間、コストがかかる。
  • 全社のデータ利用の現状を把握し、社内の協力を得られる状態にしないと、ダッシュボードツールの運用が展開できない。

 BIダッシュボード作成ポイントの「三K」

目的を明確(1K)

ビジネスで使われているダッシュボードを作る際に、「ダッシュボード作成の目的」を明確にすることが第一歩です。つまりまずは「このダッシュボードを見る対象者は誰なのか」「見る人はダッシュボードから何を知りたいのか」を考えます。通常のダッシュボードのデザイン法で紹介した、ダッシュボードデザインの基軸は「ユーザー目線」とのことです。

  • 経営層に今年度新発売商品の売上詳細の情報を伝えたい
  • 営業部長に都内店舗ごとの売上状況を月次で伝えたい
  • 人事部長に今年の新入社員の具体情報を伝えたい など

必要指標を明確 (2K)

目的を定めたらそれに沿って、「これらのデータをダッシュボードツールで可視化して伝達ためには、どのような指標が必要か」を考えていきます。

  • 新商品の売上詳細には、売上金額の「合計」「月別」「販促イベント別」、発売してからの「売上推移」、「購買層」の情報などが必要
  • 都内店舗ごとの売上状況には、店舗の「販売目標達成率」「売り上げ前年比」「ベストセラー商品」などが必要
  • 新入社員の「年齢構成」「性別比率」「新卒、中途の比率」、「学歴」、「所属部門」などが必要

ユーザーから「こういった情報もあわせて確認したい」という要望が挙がってくることもよくあるので、事前に対象者と打ち合わせし、ヒアリングしながら内容を決定していく方法も有効です。

適切なグラフ・チャート形式を選択 (3K)

対象者とデータ指標を決めたら、それを表現するには適切な表現形式を考えます。チャートとグラフの種類はたくさんあります、代表的なグラフは棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどがあげられます。散布図やレーダーチャート、地図など多様な可視化図表が使われます。

グラフの使い分けと種類についての詳細は「常用図表グラフの種類と使い分け法・作成ポイント11選 簡単紹介!」をご参照ください。

適切な表現形式を選び、組み合わせて、シンプルで、効率よく、必要十分な情報を載せた、各要素のバランスよく見た目もいいダッシュボードを作りましょう。

 BIダッシュボード厳選9ツールおススメ

1.Finereport

BIダッシュボード ツール FineReport は自主開発の70種類以上の HTML5 チャートが用意しており、BIダッシュボードをさまざまなサイズの画面にスムーズに表示できます。PCやタブレットはもちろん、会社の展示室やイベント会場、大きな会議室、都市交通管制センター、貿易ホールなどのビッグスクリーンにも対応できます。

FineReportの データ入力機能を使用してデータをデータベースに書き戻し、最新のデータをリアルタイムで視覚化できます。

ダッシュボードツールFineReport

見どころ

  • 異なるシステムまたはデータベースからのデータ統合
  • 円、棒、折れ線などの基本的なタイプから、レーダー、散布図、バブルチャート、豊富なHTML5チャートなど70種以上多彩なグラフが利用できる
  • レイアウト自動調整をサポート
  • サーマルマップ、アニメーション効果、カスタム入力等の独自機能により、ユーザーに新たな気づきをもたらす
  • データ入力すれば対象データベースがリアルタイムに更新
  • ダッシュボード、ユーザー、権限、システム、セキュリティなどを一元管理
  • ドリルダウン、ドリルアップ、ドリルスルーなどのインタラクティブ分析をサポート
  • タスクスケジューラで送信
  • FineReportのモバイルアプリ(iOSとAndroid)で時間、場所を問わず、データ分析をタイムリーに

FineReportは90日間の無料全機能トライアルを提供します。

専任の製品スタッフが実務における課題ヒアリングを行い、お預かりしたサンプルデータを基にPOCを実施したり、BIダッシュボードを作成します。個別にデモンストレーションを実施します。お客様のニーズをより明確にし、FineReportで貴社のデータを生産力に変換するソリューションをご提案します。

無料体験ダッシュボード

2.Google Data Studio

Google Data Studioは、無料のダッシュボード ツールであり、GoogleAnalyticsダッシュボードのスーパーチャージャーバージョンです。 データを読みやすく、共有しやすく、カスタマイズ可能なダッシュボードです。 データソースに接続すると、基礎となるディメンションと指標を計算、変換、視覚化し、利用できます。

見どころ:

  • ライブデータ接続と220以上のコネクターをサポート
  • 必要な数のページやチャートの追加を含む、レポートとビジュアルの完全なカスタマイズ制御
  • レポートおよびページレベルのフィルターを備えた動的制御
  • 計算されたメトリックや計算されたフィールドなどの高度な数式

3.Tableau

事前設定された質問やウィザード、チャートタイプに制限されることなく、信頼できる環境でデータを自由に分析できるようにして、ビジネスを強化できます。

「データに聞く」機能は強力なアルゴリズムを使用して自動的にデータソースのプロファイルとインデックスを作成し、最適化します。さらに、エンドツーエンドの Web 作成機能により、データソースの追加や完全にインタラクティブなBIダッシュボードの作成も簡単にできます。

Tableauはデータの取り込みやグラフ作成も直感で操作できるため、スピーディーな情報収集が可能です。

見どころ:

  • 多彩なグラフィック機能が備え付けられる
  • トレーニングプログラムやサポートが充実
  • データの種類を問わず、オンプレミスにあってもクラウドにあっても安全に接続
  • ユーザーへの柔軟さと管理を適切な組み合わせに設定できる
  • Tableau は導入、スケール、監視が簡単にできるBIダッシュボード ツール

4.Zohoレポート

Zoho Reportsは、ビジネスニーズに合わせて構築されたダッシュボードツールです。他のZohoビジネス製品、サードパーティアプリケーション、データベース、および外部ファイルに接続します。 Zohoレポート を使用すると、複数のソースからのデータをブレンドして、ビジネスの真の姿を把握することもできます。

見どころ:

  • マルチデータ統合
  • 強い視覚化機能
  • 共有とコラボレーション
  • ホワイトラベリング
  • スケーラブルなBIプラットフォーム

推奨対象:Zoho CRMおよびマーケティング自動化ツールのユーザー、ホワイトラベルのソリューションを必要とするSaaSベンダー、SMB

5.MetaBase

Metabaseは、複雑なSQLステートメントを使用せずに、データベースの管理、バグの追跡、ファイラーレコード、およびダッシュボード作成機能を有するオープンソースのBIダッシュボードソフトウェアです。 Google BigQuery、Amazon Redshift、Teradata、Snowflake、Mongoなどの複数のデータソースをサポートしています。

MetabaseはFineReportと同じ、無料版が全機能を提供します。 また、ユーザーがツールのフィードバックや修正を共有できる無料オンラインコミュニティで、新機能、インターフェイスの改善、バグ修正を見つけることができます。

見どころ:

  • ノートブック編集は、視覚的な結合、複数の集計、およびフィルタリング方法を提供する
  • クエリにパラメータを追加して、微調整および検索できるインタラクティブな画面を作成できる
  • AWS、GCP、Azureなどのクラウドプラットフォームで保存できる
  • Pulsesを使用して、スケジュールを設定しSlackにデータを送信したり電子メールで送信することもできる

6.Domo

Domoは基本的なBIダッシュボード機能に加え、500 以上のコネクターによって、クラウドやオンプレミス、自社システムなど、あらゆるサードパーティソースからデータを直接取り込むことができます。接続したいソースやツールが多い方におすすめです。

Domo の完全統合型チャットツールの Buzz は、手間がかからない本質的なディスカッションとして、ビジネスデータの共有とそれに伴うコラボレーションを促します。

無料利用バージョンは一部の重要な機能を自由に利用可能。

ダッシュボードとは、例DOMO

見どころ:

  • 事前に定義された数百のプラグ・アンド・プレイアプリですぐにダッシュボードを作成
  • 自動レポート化
  • 外部コネクタ機能が豊富

7.Sisense

Sisenseは、さまざまな業界やビジネスニーズに対応するダッシュボードを提供しています。 Sisense のダッシュボードは、複数のソースからのデータをまとめて、顧客向けのWebサイトに展開したり、アプリに埋め込んだりすることができます。Sisenseの拡張インテリジェンスボットをSlackなどのメッセージソフトに接続して、SNSデータの統合もできます。

ただし、SQLクエリの経験がないビジネスユーザーは、テーブル、データの書式設定、およびインポートするスプレッドシートに精通している必要があります。

見どころ:

  • シンプルなドラッグアンドドロップ環境で、複数のソースから複雑なデータモデルを作成および管理
  • 多数の視覚化オプションを備えたインタラクティブなWebダッシュボードで、データが生き生き
  • BIプロジェクトからの即時のROIを確認できる
  • オープンプラットフォーム

8.Klipfolio

Klipfolioは、Webブラウザー、TVモニター、およびモバイルデバイスでリアルタイムのビジネスダッシュボードを構築および共有するためのクラウドアプリであり、最も重要なデータとメトリックを可視化することで、ビジネスの管理を維持するのに役立ちます。

見どころ:

  • Twitter、Moz、Pingdom、Salesforce、Google Analytics、Xeroなどの100を超えるクラウドアプリケーションへの直接接続をサポート
  • 構築済みのデータの視覚化
  • 堅牢なデータ視覚化エディター

 BIダッシュボードを利用して、データとより深く対面しよう

自社の課題解決に最適なBIダッシュボードツールを導入し、それを有効活用することで信頼できる分析環境をつくり、会社全体に価値を提供し、組織のアジャイル性を強化します。

また、BIダッシュボードツールはIT 部門がエンドユーザーにセキュリティで保護された信頼できるデータを提供するのをサポートします。

関連記事:

>>デジタルダッシュボード:デジタル時代で新たなビジネス形態を咲かせる

>>ダッシュボードデザインのコツと優れた10例を解説!基軸を押さえて、BIダッシュボード作成を楽々に

ツールの選定法と導入ポイントについて、こちらをご参考ください:

>>【チェックリスト付】BIツール評価、BIツール選定のポイント、選び方を詳解!

トップへ

Privacy

Copyright@2020 Fanruan Software Co.,Ltd

All Rights Reserved