セルフサービスBIを導入すべきか?機能、メリット、課題を解説 /* Template Name: singlenew(2019.11.12) */    

セルフサービスBIを導入すべきか?機能、メリット、課題を解説

最終更新日:2020-3-20

セルフサービスBI
過去五年、企業のデータ利活用と意思決定に重要な役割を果たすBI(ビジネスインテリジェンス)では、一番のトレンドはセルフサービスBIでしょう。セルフサービスBIは、専門スキルがなくても、ユーザがデータにアクセス・操作できるようにするデータ分析へのアプローチとして、多くの企業に利用される一方、課題も生じます。ここはセルフサービスBIの導入をお考えの担当者のために、従来型BIとの違いを踏まえて、そのメリット、課題、検討際の注意点について解説します。

1.セルフサービスBIとは?

ガートナーによると、セルフサービスBIとは、エンドユーザが、承認され、サポートされたアーキテクチャとツールの枠内で、自分でレポート作成やデータ分析をするという概念です。(出典:Gartner IT Glossary)セルフサービスBIツールにより、ビジネス部門がITとデータ分析部門に頼らず、ニーズにあわせてレポートとダッシュボードを最初から作成・変更することができます。 グラフィカルなUIでデータ項目を選択したりすることで必要な情報を抽出し、分析結果を生成するので、意思決定のスピードを上げることが期待されています。

2.セルフサービスBIと従来型BIとの違い

セルフサービスBIと従来型BIは異なる原因で存在するので、どちらがよいかは思い切って言えません。以下は対象、利用目的、運用の流れからセルフサービスBIと従来型BIとの違いを説明します。組織のユースケースに応じて1つまたは両者を利用する場合があります。

利用目的

従来型BIは部門と会社の状況を把握するための定型レポートとダッシュボードを作り、ビジネスや組織全体に共有します。鍵となる指標について共通な情報を見るので、同僚間と部署間のコミュニケーションのズレを解消します。
セルフサービスBIは個々のデータ分析のニーズ、素早く対応することを目的します。エンドユーザーが特定の問題に対して、必要なタイミングで自ら原因を見出す場合に使用されるので、必ず全員に共有すると限られません。

対象

従来型BIはデータを抽出するためのSQLとデータベース知識が必要であり、複雑なレポート仕様に対応するので、IT部門と専門のデータアナリスト、サイエンティストを対象とします。
一方、セルフサービスBIが準備しておくデータを元に、直感的な操作でアドホック分析のためのレポートを作ります。業務部門のエンドユーザだけではなく、ビジネスアナリストとデータサイエンティストにも向いています。

運用の流れ

従来型BIでは、データサイエンティストとITチームがデータへのアクセスを制御します。エンドユーザが新しいニーズがある時、レポートに対する要件を送信します。リクエストが承認されると、ITまたはデータ分析チームがデータを抽出・変換し、データウェアハウスにロードし、それから、レポート・ダッシュボードを作成します。

セルフサービスBI

セルフサービスBIでは、IT部門が業務部門のセルフBIに対する要件を収集し、セルフサービスBIをサポートするデータウェアハウスとを準備した後、エンドユーザはデータを検索し、パーソナライズされたレポートを作成できるようになります。しかし、利用可能なデータと、意思決定を行うためのデータを検索する方法をユーザが理解できるように、事前に業務部門にトレーニングを提供する必要があります。

3.セルフサービスBIの特徴

直感的な操作画面

セルフサービスBIはデータソース内のテーブルからデータ項目または変数を選択し、メジャーとィメンションにドラッグアンドドロップするだけで、リアルタイムに素晴らしいチャートを生成します。 独自のダッシュボードを作成することにより、接続されたデータのアドホック分析を簡単に実行できます。

使いやすいデータコネクタ

データベース、ファイル、CRM、マーケティング分析ツールなどをセルフサービスBIに簡単に接続し、データを操作できます。 リモートとローカルのデータウェアハウスの2種類の接続方式により、データを保存する場所を選択し、他のデータセットと組み合わせることができます。

豊富なテンプレート

業務担当者にとって、自分で新しいダッシュボードを作る時間がなく、すぐ結果を得たい場合があります。セルフサービスBIはプロセスをシンプル化し、多くのテンプレートを用意します。テンプレートにデータ項目をはめ込めば見事なレポートが表示されるので、設計工数を削減します。

4.セルフサービスBI活用のメリット

セルフサービスBIを活用する主なメリットは二つがあります。

短時間で欲しいデータを手に入れる

セルフサービスBIを利用することで、忙しいIT部門がレポートを作成するまで何日何時間も待たされることがなくなります。リアルタイムなデータ分析により、実用的なインサイトを引き出し、競争上の優位性をもたらします。

メンテナンス作業を削減する

定型レポートは仕様が古くなったり、あるデータを追加したりする場合、IT部門によるデータ更新・処理などのメンテナンスが必要です。非定型レポートに対応するセルフサービスBIでは、エンドユーザがデータとレポートを変更できるので、IT部門の保守負担を軽減するのです。

5.セルフサービスBI導入後の三つの課題

セルフサービスBIが使い勝手がよく、業務効率を上げるツールという印象を受けるでしょう。しかし、導入後に取り組むべき課題があります。

  • 業務部門からセルフサービスBIに対する要件を収集、抜粋することは、ずいぶん時間がかかります。エンドユーザがセルフサービスBIを明確に理解しないので、有用な意見を反映できるわけではありません。
  • セルフサービスBIによって、ユーザがデータにアクセスできる一方、データガバナンスポリシーがない場合、不正確なデータ分析やた情報漏洩などの問題を起こす可能性があります。主要指標、レポートの作成・共有に従うべきプロセス、機密データの権限、およびデータのセキュリティを確保するルールを定義する必要があります。
  • データベースの性能の向上も1つの課題です。 セルフサービスBIを数百人まで利用すると、データベースの速度が低下したり、完全にクラッシュしたりする可能性があります。 一部の企業がデータベースを複製し、レポートリポジトリを作ることで、元のデータベースの負担を減らします。

6.セルフサービスBI検討時に考えるべきこと

以上に述べた課題を避けるために、セルフサービスBIの導入を検討する時、ぜひ下記のことを考えてください。

  • IT部門がBIソリューション(特にオープンソースのBIツール)をサポートできますか?
  • BIのメーカーは強力なサポートとメンテナンスを提供していますか?
  • 組織には、セルフサービスBIの実装に必要なハードウェアとデータベースがありますか?
  • セルフサービスBIを既存のシステムに組み込みますか?
  • データソースに簡単に接続できますか?
  • BIシステムでは、部署職位別に権限を管理できますか

終わりに

ここまでの説明を通し、セルフサービスBIをめぐる基本的な状況がご理解いただけるだろうと思います。セルフサービスBIのトレンドを追わず、「自社にはどのようなデータ分析のニーズがあるか」「BIを使ってどんなことをしたいのか」をよく見極め、従来型BIにせよ、セルフサービスBIにせよ、自社に最適なBIツールを導入することが重要です。

BIの特徴とトレンドについて詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事参考にしてください。
≫BIとは?Excelとの違いから機能、メリット、最新トレンドを紹介

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