マーケティングダッシュボードのメリットと作り方
最終更新日:2021-10-12
データがたえずに生成する時代に「マーケティングは直感に従え」というやり方がもう終わりです。 しかし多くの代理店やマーケティングチームは、とらえ所のない顧客のデータ、キャンペーンや売上のデータなどをまとめて全局的に理解することができず、いまだに苦しんでいます。
ダッシュボードは、ビッグデータ時代のマーケティング担当者にとって最も重要であるにもかかわらず、見落とされがちなツールです。実例から学べる | 経営ダッシュボード作成の際に押さえるべきポイントでは、ダッシュボード作成の要点をまとめました、販売分析ダッシュボードの例を挙げました。今回はそれに続き、マーケティングダッシュボードの作り方を具体的に紹介していきます。
マーケティングダッシュボードのメリット
マーケティングダッシュボードはマーケティングに関する様々データを収集、分析、可視化することで、マーケティング戦略の意思決定をサポートするものです。マーケティングROIへの注目の高まりとともに、マーケティングダッシュボードの必要性が高まっていきます。
主なメリットは下記の三つです。
1.切断されたデータを統合する
新しいマーケティング手法が増えるに従い、マーケティングデータがバラバラになって、マーケティング担当者にとって、閲覧と分析とも大変時間がかかってしまいます。マーケティングダッシュボードは、Webサイトのアクセスログ、広告、営業管理、キャンペーン管理など複数のデータソースを1つの画面に集約し、いわゆるダッシュボードでデータ統合することで、担当者の負荷を軽減できます。
2.マーケティング施策の成果を評価する
複数のチャネルを扱うマーケティング担当者にとって、各チャンネルのデータを把握し、その有効性とROIを評価することで、どのキャンペーンを実施していくべきかを判断する必要があります。マーケティングダッシュボードはすべてのチャネルがどのように機能しているかを統合分析し、チャンネル間の相互関係を示します。
3.リアルタイム意思決定を支援する
市場変化の激しい時代に新たなビジネスチャンスを捉えるために、意思決定のスピードを高めなければなりません。マーケットを全体的に把握し、データに基づいてすばやく決断するためにマーケティング担当者に必要なものは、すべてのチャネルで実際に起こっていることが分かり、指標が異なってもパターンの相互関係を示し、パフォーマンスの要旨や詳細を提示し、その場で有効な意思決定ができるダッシュボードです。 マーケティングダッシュボードはリアルタイムでデータを表示し、効果的なマーケティング戦略を導き出すことにつながります。
参考記事:
マーケティングダッシュボードツール
マーケティングダッシュボードツールには様々なチャートと視覚効果を含めるので、多くの人はExcel、JS、Echartsを使用します。瞬時で変動するマーケットに追いつくダッシュボードに、さまざまなデータソースに対応し、目的を明確化しやすく、視覚的で、インタラクティブでリアルタイム、アクセスしやすいなどの特徴が求められます。そこで、専門のダッシュボードツールを利用するのがベストです。FineReport、Tableauなどのダッシュボード機能によって、マーケティングダッシュボードを作成することが簡単で効率的です。
データ可視化&ダッシュボードツール オススメ11選でデータ可視化・ダッシュボードツールを使い目的別で紹介したので、ご参考にしてください。
今度は、ダッシュボードツールFineReport90日間無料試使用版で、マーケティングダッシュボードをつくってみました。
実例:旅行サイトのアクセス分析ダッシュボード
上図は旅行サイトのアクセス状況に関するダッシュボードです。
1.指標整理
まず、ダッシュボードの指標は、現在の目標に関連するものでなければなりません。 チームでマーケティングダッシュボードに含める指標を厳選する必要があります。
本例ではマーケティング担当者がサイトのアクセス状況を確認できるように、ダッシュボードを作成するので、訪問数を主要指標とします。
マーケティング担当者にとって、訪問から注文までのコンバージョン率も重要な指標です。それから、地域、チャネル、年齢、男女などのダイメンションから訪問数を分析したいので、それらをダッシュボードに配置します。
2.データ接続
業務システム、マーケティングツールのデータベースだけではなく、Excel、Txtのデータにも接続できます。接続後、データセットを作成し、ダッシュボードの設計に使います。
ここでは、FineReportのビルトインデータを使います。
3.レイアウト設計
テンプレートを新規作成し、ダッシュボードに各コンポーネントをドラッグ&ドロップします。
FineReportのダッシュボード機能は自動調整レイアウトをサポートします、コンポーネントを追加すると、ダッシュボードの大きさによって自動調整します。
ダッシュボードにおいて、よく注目されるのは上部と真ん中の内容なので、最も重要な主要指標を画面の上部または中央に配置します。あるいはグラフの大きさで区別します。
主要指標とサブ指標を区別するために、以下の三つのレイアウトをおすすめします。主要指標の周りには閲覧者に知ってもらえる詳細な情報を示します。
本例では、以下のレイアウトでダッシュボードをデザインします。
参考記事:
4.グラフ作成
ダッシュボードによって有益な情報を伝えるには、適切なグラフは欠かせません。折れ線、棒、円などの基本的なグラフからバブルチャート、ヒートマップデータなどの複雑なタイプがあります、データの特性によって使い分けます。
グラフをダッシュボードにドラッグ&ドロップしてから、それぞれに対応するデータを簡単に設定します。
訪問から注文にいたるプロセスの離脱率を表示するために、ファネル(漏斗)図を使います。
5.見栄えの調整
このダッシュボードは地域別にアクセス状況を分析するので、地図の追加でデータの地理的分布を可視化します。
また、配色を調整することで、ダッシュボードの見た目をキレイにさせます。背景色として、白より黒、グレーのような暗い色のほうは効果がいいかもしれません。ここはグレーに設定します。
グラフの配色は、FineReportの用意したパターンから選択するだけではなく、カスタマイズすることもできます。
最後の設計画面は以下のようになります。
以上のようにFineReportでマーケティングダッシュボードを作りました。
「ダッシュボードとは、1 つ以上の目標を達成するために必要とされる最も重要な情報を、ひと目で把握できるよう、 1 つの画面上にまとめて配置して視覚的に表したものである」ので、鍵となる指標をまず確定することを忘れずにね。
FineReportは専門のダッシュボードツールとして、豊富な可視化効果の上、コーディング不要で、易しい操作性でマーケティングダッシュボードを作成できます。90日間、機能制限なしで無料トライアルできますし、今すぐFineReportでダッシュボードを作ってみましょう。