システム担当者必読!BIシステムの初めての導入ガイド /* Template Name: singlenew(2019.11.12) */    

システム担当者必読!BIシステムの初めての導入ガイド

最終更新日:2020-5-13

BIシステムのガイド現在、企業には様々なシステムが並行している背景に、どのように各システムに保存されるデータを横断活用し、各部署と組織全体の状況を把握するかは重要な課題になっています。そこで、多くの担当者がデータ分析に特化したBIシステムを導入しようと思っています。ここはBIシステムを導入する時のポイントを解説します。

1.BIシステムとは?

BIシステムとは、企業の内部システムと外部システムからの大量のデータを収集・処理するアプリケーションです。BIシステムにより、ユーザがクエリで必要なデータのみを抽出し、レポートとダッシュボードを作成したり、様々な切り口からデータを分析したりすることで、有用なインサイトを得られます。例えば、通貨の変動予測、 購買活動の分析、キャンペーン商品の選定、故障率分析などの業務シーンに活用できます。

一般、BIシステムは、アドホック分析、ダッシュボード作成、オンライン分析処理(OLAP)、モバイルBI、セルフサービスBIなどの幅広いデータ分析アプリケーションを組み合わせます。

2.BIシステムの構成

BIシステムの環境を構築する前に、まずBIシステムの構成を明確にする必要があります。システムによって多少異なるかもしれませんが、一般的な構成は下から上の順に、データアクセス層、データ分析層とプレゼンテーション層の3つの階層となります。

BIシステムの構成

データアクセス層

企業のデータはERP、CRM、MA、SFAなど様々なシステムに散らばっているので、これらのシステムのデータを抽出し統合するのは手間がかかるでしょう。BIシステムの一番下のデータアクセス層を通して異なるシステムのデータベースに接続し、データを取り込むことができます。また、場合によって、業務データをETLツールでフォーマットを整えてからデータウェアハウスに格納する必要があります。それから、DWHに接続し、そのデータを利用します。

例えば、FineReportでは、データ接続を簡単に定義することで、関係型DB、多次元DB、NoSQLDB、ビッグデータ、ファイル、DWHなどのデータソースをレポートに集約し、複数のデータセットを作成できます。

BIシステムの構成

データ分析層

BIシステムの中間のデータ分析層は、主にデータソースから抽出したデータを、クエリやOLAP分析、データマイニング、データ視覚化などの手法でデータの集計・分析を行い、意思決定に役立つ結論を導き出すことです。FineReportはドリルダウン、ドリルアップ、ドリルスルーなどの分析機能を備え、データ間のつながりを深掘りし、業務問題の早期発見に役立てます。

ドリルダウン

(ドリルダウン分析‐FineReport)

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プレゼンテーション層

BIシステムの一番上のプレゼンテーション層はデータを分析した結果を可視化し、レポートとダッシュボードで表現し、組織内に共有します。レポートとダッシュボードを作る際、折れ線、円、棒グラフの基本的なタイプから、高度な散布図、バブルチャート、箱ひげ図、ツリーマップ、地図まで、多様なグラフを利用できます。FineReportは、ドラッグ&ドロップで容易にこれらのグラフを描画し、キレイなダッシュボードを作成できます。

(多彩なグラフ‐FineReport)

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データ共有には、PDF、Excel、画像に出力したり、あるいはBIシステム内に閲覧したりする方法があります。PCだけではなく、携帯、タブレットからの参照もサポートするBIシステムがあります。

3.BIシステム導入の流れ

BIシステムの構成を理解した上に、導入手順に入りましょう。BIシステムの導入手順は基本的に業務システムとあまり変わりませんが、意思決定を行うための戦略系のシステムとして、企業の発展とともに、ニーズが常に変化しています。以下導入の流れに沿って注意点を解説していきます。

BIシステム導入の流れ

3.1 要件定義

BIシステムを正式に構築する前に、経営層、業務部門と情報部門など複数の立場から要求を収集し、「誰か、何の目的で使う」を明確化する必要があります。せっかく導入したBIシステムなのに、結局誰も利用しない原因は、要件定義の失敗にあると考えられます。

このステップでは、利用者が何を分析するか、分析の際に必要となるデータを明確にすることが重要です。分析対象を決めると、分析対象ごとの分析の切口と数値を決めます。例えば、売上を分析対象とし、売上を商品別、地域別に分析したいという場合、商品、地域が分析の切り口となり、売上高が分析する数値となります。BI分析に必要なデータソースをこのステップで定義できるはずです。

3.2 設計

要件を完全に理解し、きちんとまとめてから、BIシステムに関する設計を行います。設計のステップは、データモデル、データウェアハウス、画面、レポートなどを含めます。

データモデル

データモデリングは分析の切り口(ディメンション)の分類・階層化と、分析する数値(メジャー)を分類する作業です。エンドユーザの要求に応えるデータモデルを設計すれば、ユーザがすぐ必要なデータを見出し、利用することができます。IT部門はこのステップで多くの時間がかかります。

データウェアハウス

データウェアハウスは、構造化や分類など、事前定義された形式で膨大量なデータを格納するデータベースです。 データが前処理されていない場合、データクエリの効率が低下する可能性があります。

従って、一般のデータベースの処理速度が低く、分析用のデータのフォマードが整っていない場合、データの変換、抽出、ロードを行うETLツールを利用し、データを格納するデータウェアハウスを設計する必要があります。

画面とレポート

ユーザがBIシステムにおいて実際に利用する分析画面、レポート出力画面、定型レポート、ダッシュボードなどを設計します。

3.3 実施、フィードバック

以上の準備ができたら、BIシステムのPOC(概念実証)を実装する段階に入ります。BIシステムの利用に関するデータとユーザのフィードバックをたくさん収集し、定義した要求を満たしていない原因を見つけます。その後、要件を満足するためにBIシステムの修正および最適化を行います。

BIシステムの導入は要件定義、設計、実施、フィードバックといった流れを繰り返す過程です。特にこのステップで、利用中に様々な問題が起きるので、フィードバックを基づき、最初の要件定義から全体の流れを繰り返し改善します。

4.終わりに

BIシステムの構成と導入の手順を知った上で、カスタムBIシステムを構築するか、市販のシステムを選択できます。 現在、BIは経営層だけではなく、組織全体のためのツールとなるので、異なる立場でデータから気づきを得るように、自社に最適なシステムを選択し、必要な機能を含めてください。

BIの基礎知識について、こちらの記事BIとは?Excelとの違いから機能、メリット、最新トレンドを紹介をご覧ください。

ちなみに、弊社が開発しているBIシステムFineReportは、

  • RDB、ファイル、DWH、ビッグデータなど様々なデータソースからデータを取得し、簡単にレポートとダッシュボードを作成できる
  • データ取得・集計・配信の作業を自動化し、作業効率を大幅に向上させる

などのメリットがあります。BIシステムの導入をお考えの方は、ぜひFineReportを検討してみてください。

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