超わかりやすい~グラフの種類と使い分け・効果的なデータ可視化を目指せ! /* Template Name: singlenew(2019.11.12) */    

超わかりやすい~グラフの種類と使い分け・効果的なデータ可視化を目指せ!

最終更新日:2022-6-13

皆さんはデータ分析、ビジネス統計の際、グラフを作成する経験があるでしょう。グラフ作成の目的に合わせて上手にグラフ種類を使い分けることが大事ですね。グラフの種類が実に多種多様で、目的によってグラフの選び方・使い方もそれぞれです。

分析するデータの種類や内容によって、「どの図を使用すればいいのか」迷ったこともあるかもしれません。

そこで今回は、目的別によく使われる統計チャーチ・グラフ種類を紹介します。統計図表や比較グラフ・チャートの選び方と使い分け方も説明します。キレイで効果的なグラフ作成ポイントもお伝えします。

可視化グラフ

図表・チャート・グラフの種類

比較グラフの選び方と使い分け方がよく分からない。

エクセルのグラフ種類が多くて、いつどれを使うのかが分からない。

レーダーチャートの用途は何だっけ。ツリーマップの使い方は何なの。

以上の問題を答えるため、まずは「何のためにデータをグラフ化・チャート化するのか」を明らかにしないと、適切なグラフが見つからないですよ。

データをグラフで可視化する前に、まずグラフ化の目的を明確化しましょう。

グラフの種類を目的によって大雑把に分けると、比較、割合、推移、関係性と地理的分布の5つがあります。目的に合わせたチャート、グラフを選びます。

上図は典型的な図表・チャート・グラフの種類をまとめました。

それではグラフ化の目的を大別に、それぞれのビジュアライゼーション図表の使い方を見ていきましょう。

記事内のグラフは、BI・データ可視化ツールFineReportで作成されたものです。

目的別のグラフ選び方と使い分け

グラフ化の目的その一:比較

チャートは一つの項目内の数値、または複数の項目間のデータを比較するのに最適であり、データセットにおける低い数値と高い数値を簡単に表示できます。

データの量・数を比較する場合、次の三種類の比較グラフを用います。それぞれの使い分け方も見てみましょう。

比較グラフ種類① 縦棒グラフ

棒グラフは数値を棒の長さで表したグラフであり、項目間の数値比較によく使われる図表の一種です。また、棒グラフを見ると、どれが他の項目より抜き出ているか 、あるいは同じ程度であるかが、一目で把握できます。

縦棒グラフ
出典:FineReport

比較グラフ種類② 横棒グラフ

横棒グラフは比較するデータの項目が三項目以上の場合によく使われます。

横棒グラフ

グラフ種類③ ワードクラウド

ワードグラフも量的データを表す図表グラフの一種で、文字の大きさや文字を色分けして、ブログなどに言及される頻度の高い言葉を図示するグラフです。

項目数がとても大量なデータ、あるいは離散データ(非連続データ)のに最適なグラフの一種です。

ワードクラウド
出典:FineReport

グラフ種類④ レーダーチャート

いくつかの変量を構成比に直さずに、数値そのまま図表にまとめて比較する方法にレーダーチャートがあります。レーダーチャートは、一般に 5 種類以上のデータから特性を見るときに使われます。

レーダーチャートは項目の数に合った正多角形の形をしており、各頂点をそれぞれの項目に対応させ、中心と各頂点を線分で結び、中心をゼロとして目盛りが定められています。値が大きいほど外に広がり、小さいほど中心に集束します。

各項目の値のバランスが取れているほど正多角形に近い形になります。五項目あるいは六項目データのレーダーチャートは一番常用です。

たとえば以下は中国の卓球選手馬竜のレーダーチャートです。弱点がないということが一目で分かります。

グラフ化の目的その二:割合

モバイル経由でサイトにアクセスしたユーザの比率や、各営業担当者の売上が総売上に対する割合、目標売上高の達成率など、部分が占める全体の割合を示す時、下記の四種類のグラフをよく用います。使い分け方のポイントは比較する項目数と目的です。

グラフ種類⑤ ツリーマップ

ツリーマップは、項目内の割合を比較するのに便利です。大きな長方形の中に入った小さな長方形を使用して階層データが表示されます。ツリーのブランチは長方形で表され、各サブブランチはより小さい長方形で示されます。

ツリーマップ
出典:FineReport

グラフ種類⑥ 円グラフ/環グラフ

円グラフは円全体を100%として、ある量に占める内訳や構成(全体における各部分の割合)を表す比較グラフの一種です。細かく分類されたデータの構成を表示する場合、多層円グラフ(サンバーストとも呼ばれる)を使用します。

下図のような多層円グラフは、1つの数値に対して、複数の項目が設定されている場合にも用いられます。(例えば、各都道府県における各市の売上高を表す場合など。)

円グラフ
出典:FineReport

グラフ種類⑦ 積み上げ棒グラフ

積み上げ棒グラフは項目ごとの集計値と項目内の各要素の比率を把握する時に適よく使われる図表の一つです。

複数の項目を一つの積み上げ棒グラフで表現できます。これは円グラフだと複数の円グラフを使うことになりますので、逆にわかりにくいですね。

積み上げ棒グラフは、縦軸に構成比、横軸に比較対象といった図表の構成に工夫しています。

積み上げ棒グラフ
出典:FineReport

項目ごとの集計値が重要ではなく、各要素が項目に対する割合のみを比較したい場合、100%積み上げ棒グラフを使います。棒の長さは同じ(100%)です。

積み上げ棒グラフ
出典:FineReport

グラフ種類⑧ メーターグラフ

メーターグラフは主に事前に定義した項目に対する数値の変化率や、KPI(業務指標評価)など目標値の達成率の表示に使われます。

メーターグラフ
出典:FineReport

メーターを縦にすれば、温度計になります。温度計は量と数値指標の範囲を分かりやすく示します。

メーターグラフ
出典:FineReport

グラフ化の目的その三:時間の推移による変化

時の流れにつれ、データがどのように変化していくかを示したい場合、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフなどがよく使われます。時系列での量の変化を見るときに使うグラフの種類と使い分け方を見てみましょう。

グラフ 種類⑨ 折れ線グラフ

折れ線グラフはあるデータが時間の推移によって、データの変化を表す代表的な図表の一種類です。データが時系列に沿ってどのように変化しているか、変化の傾向を大まかにつかむのに適しています。

複数の項目、いわゆる一本以上の折れ線がある場合、折線の色、形によって区別します。

また、折れ線グラフはよく棒グラフと組み合わせ、項目間の比較と項目内の変化傾向の両方が表現できます。

折れ線グラフ
出典:FineReport

グラフ 種類⑩ 面グラフ

面グラフは折れ線グラフを基づき、定量データを表し、X軸方向エリア(軸と折れ線で挟まれた領域)に色を付けたグラフです。折れ線グラフと比べて面グラフはデータの増減の推移だけではなく、全体的な属性ごとの比率や総量を表現する時に用いられることが多いです。

この二種類のグラフの使い分け方と言えば、数値を比較したい時は折れ線グラフ、総量を比較したい時は積み上げ棒グラフでも表現することができます。面積の大きさが割合を示しています。

面グラフ
出典:FineReport

時間による各要素の全体に対する割合の傾向を強調する場合、100%積み上げ面グラフを使います。

面グラフの作り方
出典:FineReport

グラフ化の目的その四:関係性

関係性のグラフは、あるの変数が他の変数とどのように関わるのかを示すのに適しています。

図表によって項目間の関係性の有無を確認できて、関係性があればどのような関係も確認できます。

グラフ 種類⑪ 散布図

散布図は2つの量に関係があるかどうか( データ間の相関関係の有無)をみるのに非常に便利なグラフです。下図のように横軸と縦軸それぞれ別の項目の数値をとり、データが当てはまるところに点が打ってあります。

要注意のは、散布図で2つの量の間に関係性の有無を示すことだけであり、因果関係(どちらかが原因となって、もう一方が起こる)を示すグラフではありません。

バブルチャートは、散布図を構成するデータに加えて、それに関係するもう一つの量的なデータを加え、円の大きさで表すグラフです。3つのデータの関係性について、一つのグラフで見ることができます。

散布図

グラフ 種類⑫ バブルチャート

バブルチャートは散布図を構成するデータに加えて、それに関係するもう一つのデータを加え、丸の大きさで数値を反映するグラフです。3つのデータの関係性について、一つのグラフで見ることができます。

下図は各農作物の価格と在庫量の間の関係性を表します。

バブルチャート

グラフ化の目的その五:地理的分布

データの地理的な分布を表すには、地図を用いることが多いです。地図にも様々な種類がありますが、ここは一番使われる塗り分けマップとフローマップを説明します。

ほかのタイプの地図の種類と使い分け方について詳しく知りたい方は、データ可視化で一番使う10種類の地図/マップをご覧ください。

グラフ 種類⑬ 塗り分けマップ

塗り分けマップは、色の違いや濃淡によってその地域の値を表現するものです。

地域マップ
出典:FineReport

グラフ 種類⑭ フローマップ

フローマップは、地域間の特定対象の移動状況を視覚化する地図です。線の太さや丸の大きさ、または色の濃淡で数値の量を示します。

直感に訴えてとてもわかりやすい図表の一種類です。展示の場面でよく フローマップ を作ります。

フローマップ

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グラフ作成時に抑えておくべき 11のポイント

目的に応じて適切なグラフを選び、グラフ作りに入ります。グラフを作るのとき、注意すべきいくつかのポイント、作成のコツをご紹介します。

1.目盛りや単位、凡例を必ず付けしましょう。

2.縦棒グラフの軸ラベルが読みやすくなるように、垂直方向に並べないようにしましょう。

縦棒グラフの作り方

3.円グラフの項目が多すぎると割合が小さすぎる場合、重要性の低い項目を【そのほか】に入れましょう。

円グラフの作り方

4.折れ線グラフの系列が4つを超える場合、同じ図表に入れると読みづらくなるので、もう一つの折れ線を作りましょう。

折れ線グラフの作り方

5.小さな数値範囲におけるデータの変化をキレイに表したい場合は、折れ線グラフの目盛間隔を縮小しましょう。

折れ線グラフの作り方

6.積み上げ面グラフでは、変化が目立つデータを一番上に、変化が小さいデータを一番下に配置しましょう。

面グラフの作り方

7.積み上げ面グラフでは、4つ以下の系列に控えましょう。系列が4つを超えると、チャートが読みにくくなります。

面グラフの作り方

8.バブルチャートでは、他の形でバブルの大きさを表示すると、逆に読みにくくなる場合もありますので、それをやめましょう。

バブルチャートの作り方

9.塗り分けマップでは、データの範囲を3〜5のグループに平均分ける必要があります。 範囲外のデータを「+/-」で示します。

塗り分けマップの作り方

10.塗り分けマップでは色の対比が強すぎると、グラフの見た目が悪くなります。 地域を区別するために同じ色の濃さと明るさで調整しましょう。

塗り分けマップの作り方

11.チャートとグラフに過度な装飾を施さないようにしましょう。

まとめ

以上は目的別に常用図表チャート・グラフの種類と使い方・作成ポイントを紹介しました。データの比較、分析と可視化によく使われるチャート・グラフです。可視化の目的に合ったグラフと適切なツールを選択し、グラフを作る際に注意ポイントを念頭に置きましょう。

データとグラフなどの可視化方式を組み合わせ、1+1>2の効果を得ることができますよ。本文に示した例はFineReportで作成したものです。

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