超わかりやすい~グラフの種類と使い分け・効果的なデータ可視化を目指せ!
最終更新日:2022-6-13
皆さんはデータ分析、ビジネス統計の際、グラフを作成する経験があるでしょう。グラフ作成の目的に合わせて上手にグラフ種類を使い分けることが大事ですね。
分析する
キレイで効果的なグラフ作成ポイントもお伝えします。
比較グラフの選び方と使い分け方がよく分からない。
エクセルのグラフ種類が多くて、いつどれを使うのかが分からない。
レーダーチャートの用途は何だっけ。ツリーマップの使い方は何なの。
以上の問題を答えるため、まずは「何のためにデータをグラフ化・チャート化するのか」を明らかにしないと、適切なグラフが見つからないですよ。
グラフの種類を
上図は典型的な図表・チャート・グラフの種類をまとめました。
それではグラフ化の目的を大別に、それぞれのビジュアライゼーション図表の使い方を見ていきましょう。
記事内のグラフは、BI・データ可視化ツールFineReportで作成されたものです。
と使い分け
グラフ化の目的その一:比較
チャートは一つの項目内の数値、または複数の項目間のデータを比較するのに最適であり、データセットにおける低い数値と高い数値を簡単に表示できます。
データの量・数を比較する場合、次の三種類の比較グラフを用います。それぞれの使い分け方も見てみましょう。
比較グラフ種類① 縦棒グラフ
棒グラフは数値を棒の長さで表したグラフであり、項目間の数値比較によく使われる図表の一種です。また、棒グラフを見ると、どれが他の項目より抜き出ているか 、あるいは同じ程度であるかが、一目で把握できます。
比較グラフ種類② 横棒グラフ
横棒グラフは比較するデータの項目が三項目以上の場合によく使われます。
グラフ種類③ ワードクラウド
ワードグラフも量的データを表す図表グラフの一種で、文字の大きさや文字を色分けして、ブログなどに言及される頻度の高い言葉を図示するグラフです。
項目数がとても大量なデータ、あるいは離散データ(非連続データ)のに最適なグラフの一種です。
グラフ種類④ レーダーチャート
いくつかの変量を構成比に直さずに、数値そのまま図表にまとめて比較する方法にレーダーチャートがあります。レーダーチャートは、一般に 5 種類以上のデータから特性を見るときに使われます。
レーダーチャートは項目の数に合った正多角形の形をしており、各頂点をそれぞれの項目に対応させ、中心と各頂点を線分で結び、中心をゼロとして目盛りが定められています。値が大きいほど外に広がり、小さいほど中心に集束します。
各項目の値のバランスが取れているほど正多角形に近い形になります。五項目あるいは六項目データのレーダーチャートは一番常用です。
たとえば以下は中国の卓球選手馬竜のレーダーチャートです。弱点がないということが一目で分かります。
グラフ化の目的その二:割合
モバイル経由でサイトにアクセスしたユーザの比率や、各営業担当者の売上が総売上に対する割合、目標売上高の達成率など、部分が占める全体の割合を示す時、下記の四種類のグラフをよく用います。使い分け方のポイントは比較する項目数と目的です。
グラフ種類⑤ ツリーマップ
ツリーマップは、項目内の割合を比較するのに便利です。大きな長方形の中に入った小さな長方形を使用して階層データが表示されます。ツリーのブランチは長方形で表され、各サブブランチはより小さい長方形で示されます。
グラフ種類⑥ 円グラフ/環グラフ
円グラフは円全体を100%として、ある量に占める内訳や構成(全体における各部分の割合)を表す比較グラフの一種です。細かく分類されたデータの構成を表示する場合、多層円グラフ(サンバーストとも呼ばれる)を使用します。
下図のような多層円グラフは、1つの数値に対して、複数の項目が設定されている場合にも用いられます。(例えば、各都道府県における各市の売上高を表す場合など。)
グラフ種類⑦ 積み上げ棒グラフ
積み上げ棒グラフは項目ごとの集計値と項目内の各要素の比率を把握する時に適よく使われる図表の一つです。
複数の項目を一つの積み上げ棒グラフで表現できます。これは円グラフだと複数の円グラフを使うことになりますので、逆にわかりにくいですね。
積み上げ棒グラフは、縦軸に構成比、横軸に比較対象といった図表の構成に工夫しています。
項目ごとの集計値が重要ではなく、各要素が項目に対する割合のみを比較したい場合、100%積み上げ棒グラフを使います。棒の長さは同じ(100%)です。
グラフ種類⑧ メーターグラフ
メーターグラフは主に事前に定義した項目に対する数値の変化率や、KPI(業務指標評価)など目標値の達成率の表示に使われます。
メーターを縦にすれば、温度計になります。温度計は量と数値指標の範囲を分かりやすく示します。
グラフ化の目的その三:時間の推移による変化
時の流れにつれ、データがどのように変化していくかを示したい場合、棒グラフ、折れ線グラフ、面グラフなどがよく使われます。時系列での量の変化を見るときに使うグラフの種類と使い分け方を見てみましょう。
グラフ 種類⑨ 折れ線グラフ
折れ線グラフはあるデータが時間の推移によって、データの変化を表す代表的な図表の一種類です。データが時系列に沿ってどのように変化しているか、変化の傾向を大まかにつかむのに適しています。
複数の項目、いわゆる一本以上の折れ線がある場合、折線の色、形によって区別します。
また、折れ線グラフはよく棒グラフと組み合わせ、項目間の比較と項目内の変化傾向の両方が表現できます。
グラフ 種類⑩ 面グラフ
面グラフは折れ線グラフを基づき、定量データを表し、X軸方向エリア(軸と折れ線で挟まれた領域)に色を付けたグラフです。折れ線グラフと比べて面グラフはデータの増減の推移だけではなく、全体的な属性ごとの比率や総量を表現する時に用いられることが多いです。
この二種類のグラフの使い分け方と言えば、数値を比較したい時は折れ線グラフ、総量を比較したい時は積み上げ棒グラフでも表現することができます。面積の大きさが割合を示しています。
時間による各要素の全体に対する割合の傾向を強調する場合、100%積み上げ面グラフを使います。
グラフ化の目的その四:関係性
関係性のグラフは、あるの変数が他の変数とどのように関わるのかを示すのに適しています。
図表によって項目間の関係性の有無を確認できて、関係性があればどのような関係も確認できます。
グラフ 種類⑪ 散布図
散布図は2つの量に関係があるかどうか( データ間の相関関係の有無)をみるのに非常に便利なグラフです。下図のように横軸と縦軸それぞれ別の項目の数値をとり、データが当てはまるところに点が打ってあります。
要注意のは、散布図で2つの量の間に関係性の有無を示すことだけであり、因果関係(どちらかが原因となって、もう一方が起こる)を示すグラフではありません。
バブルチャートは、散布図を構成するデータに加えて、それに関係するもう一つの量的なデータを加え、円の大きさで表すグラフです。3つのデータの関係性について、一つのグラフで見ることができます。
グラフ 種類⑫ バブルチャート
バブルチャートは散布図を構成するデータに加えて、それに関係するもう一つのデータを加え、丸の大きさで数値を反映するグラフです。3つのデータの関係性について、一つのグラフで見ることができます。
下図は各農作物の価格と在庫量の間の関係性を表します。
グラフ化の目的その五:地理的分布
データの地理的な分布を表すには、地図を用いることが多いです。地図にも様々な種類がありますが、ここは一番使われる塗り分けマップとフローマップを説明します。
ほかのタイプの地図の種類と使い分け方について詳しく知りたい方は、データ可視化で一番使う10種類の地図/マップをご覧ください。
グラフ 種類⑬ 塗り分けマップ
塗り分けマップは、色の違いや濃淡によってその地域の値を表現するものです。
グラフ 種類⑭ フローマップ
フローマップは、地域間の特定対象の移動状況を視覚化する地図です。線の太さや丸の大きさ、または色の濃淡で数値の量を示します。
直感に訴えてとてもわかりやすい図表の一種類です。展示の場面でよく フローマップ を作ります。
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まとめ
以上は目的別に常用図表チャート・グラフの種類と使い方・作成ポイントを紹介しました。データの比較、分析と可視化によく使われるチャート・グラフです。可視化の目的に合ったグラフと適切なツールを選択し、グラフを作る際に注意ポイントを念頭に置きましょう。
データとグラフなどの可視化方式を組み合わせ、1+1>2の効果を得ることができますよ。本文に示した例はFineReportで作成したものです。
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