FastReportの使い応え、ほんとうはどうなの?他のツールと比べてみたが…
最終更新日:2020-11-23
目次
FastReportとは?
Fast Reports,Inc.は1998年に設立され、アプリケーション、ライブラリ、プラグインなどの高速レポーティングソフトウェアの開発に取り組んでいます。 現在の主な製品には、FastReportのレポートジェネレーター(VCLプラットフォームと.NETプラットフォームを提供)、クロスプラットフォームの多言語スクリプトエンジンFastScript、およびデスクトップOLAPFastCubeが含まれます。
FastReport VCLは Embarcadero RAD Studio に搭載されたバンドル版に比べ、より豊富に機能拡張されたレポーティングツールです。エンバカデロ製品のDelphi、C++ Builderの開発環境に対応し、レポートを開発するのに必要なツールセットとしてビジュアルレポートデザイナー、レポートコアおよびプレビューウィンドウを提供します。操作性と高速性によりVCL 開発環境におけるレポート開発期間やターンアラウンドを短縮し優れた機能により一層ビジュアライズされ、プレゼンテーション性を向上させたアウトプットの作成を可能にします。エージーテック社は、長年蓄積したレポーティングソリューションの技術を基にFastReport VCLを通じて、訴求力が高くビジネスに有効なレポーティング開発を支援しています。
FastReport VCLのメリットは何か?
- FastReport をアプリケーションに統合するサイズは、同じような機能を備えた他のレポーティング ツールより少なくてすみます。
- プロの世界でも通用するレポートを作成するために必要とした様々なオブジェクト(テキスト、画像、チャート、バーコードなど)やデータ フォーマット ツールを提供しています。
- レポートの実行前にパラメーターを要求するためのダイアログを組み込んだり、マクロ言語のインタープリター(C++Script、PascalScript、BasicScript、Jscript)で非標準データを処理したり、難易度の高いレポートを作成したりすることができます。
- ドット マトリックスプリンター用のレポートをすばやく作成・印刷することができます。
FastReport VCLはどう購入する?無料体験できるのか?
エージーテックの法人ショップ、「法人e-Shop」では、エージーテック社の取扱製品の購入相談、製品の見積依頼、直接お取引(後払い購入)、情報提供など、お客様のニーズに合わせたビジネス支援を行っております。
「法人e-Shop」の情報力で、製品に関連する的確なアドバイスを心がけ、お客様が直面している質問や不安を解消します。
迅速な対応力でお待たせしない、ビジネスの流れを止めないスピーディな対応を提供しております。
また「法人e-Shop」が提供する情報、製品、価格は常に実践的なものであることを心がけています。
しかし、「法人e-Shop」とFastReportの公式サイトから、無料体験の入り口がなく、限定期間の無料ダウンロードサービスがありません。
実際の使い応えはどうなの?Finereport の使い方と比べてみたが…
FineReportは、新世代のレポートBIソフトウェアで、機能が非常に完備で使いやすいツールです。Web帳票、ダッシュボード、BI分析フォーム、データ入力フォーム等を簡単に作成でき、モバイル端末に対応し、権限管理やスケジュール設定などの多機能管理ポータルを持っています。帳票出力、経営分析、IoT可視化、特に入力機能により、生産現場のペーパレス化、Excel業務のシステム化などの企業データ活用にお役に立ちます。
ユーザーは、Excelと同様の設計インターフェイスを使用して、すぐに帳票やレポートの設計をできます。さまざまなレポートとダッシュボード需要に対して、3つの設計モードを提供し、簡単かつ効率的に作成できます。PC、モバイル端末、大型スクリーンなどのデバイスに表示できます。
FinereportはBIツールとして、TableauやPowerBIなど他のツールとの比較がよく見られるでしょう。
>>【2020年版・比較表つき】BIツールとは?BIツール10選徹底比較
FastReportとFineReportの製品名が似ているため、見間違いやすいが、機能の面で言うと、大いに異なっています。では両者の基礎機能を比較してみましょう。
FastRepor VS FineReport——構造
FastReportは、FastReports.Inc.のフラグシップ製品であり、Delphiプラットフォームで最高のレポート制御項目でもあります。.NETアプリケーションにレポートサポートを追加できます。FastReportはC / S構造です。 B / S構造の発展に伴い、C / Sは徐々に使われなくなるでしょう。 FineReportは純粋なJavaで開発されており、当然、デザイナーによってB / Sレポートの作成を完全にサポートします。 この一点から見れば、FastReportの負けです。
FastReport VS FineReport——データソースの統合
FastReportは、ADO.NETデータソースを使用し、ADO、SQL、XMLなど任意のデータベースへの接続をサポートできると称していますが、実際、FastReportはプログラムデータソースをサポートしていません。データベースの単一接続のみをサポートしています。複数のデータソースの統合をサポートできません。言うまでもなく、最新のBI多次元データベースをサポートすることも不可能です。
それと反対に、FineReportのデータ接続機能は、まさにその長所であり、Oracle、SQLServer、MySQL、DB2、Sybase、Access、Derby、Postgre、SAPデータセット、ストアドプロシージャ、BI多次元データベース、さらに開発者がテストするための組み込みデータに対応することができます 。
FastReport VS FineReport——デザイナー
FastReportのデザイナーは、パネルタイプとストリップタイプです。複雑なクロスレポートの設計には適していません。設計を支援するには、多くのスクリプトコードが必要です。
たとえば、レポートでは負の数を赤く表示したい。FastReportのデザイナーでは、この処理はDelphiのイベントハンドラでプログラミングする必要があります。ゆえにFastReportを使用してレポートを作成するのは、高度なプログラミングスキルが必要とするシニアプログラマーでなければ難しいです。
一方でExcelライクのFineReprotデザイナーでは、コーディング不要で、ドラッグ操作、Excel感覚で、すばやくレポート、帳票、ダッシュボードを開発できます。簡単な操作で実現された機能はより豊かで視覚効果も抜群です。SQLを入門した一般の営業部門の方々も楽に利用できます。 学習コストが低く、短時間でFineReprotをマスターすることが可能です。
FastReport VS FineReport——可視化表現
FastReportのレポートスタイルは豊富とはいえません。 チャート表示を例にとると、FastReportは、ほとんどすべてのレポートツールでサポートされている円、棒、折れ線などの代表的なグラフしか選ばれません。
可視化表現はFinereportのもう一つの強さです。独自開発の70種類以上のH5グラフは、円、棒、折れ線などの代表的なグラフから、レーダー、散布図、バブルチャート、ガントチャート、メータグラフ、ドーナツ、漏斗チャート、ツリーマップ、ワードクラウドのような複雑なタイプまで網羅しています。さらにGoogleなどのGISマップと連携し、マップの拡大・縮小、位置情報との連動を実現できます。座標軸ズームや自動更新などによって、インタラクティブな閲覧が可能です。
FastReport VS FineReport——モバイル体験
モバイルインターネットの時代が到来し、モバイル端末でレポートを表示することが普通に求められるようになりました。モバイル端末を介して、出張中や断片化した時間にデータを見たり、会社の業務に対処したりすることが日常的になっています。残念ながら、FastReportはモバイル端末でのレポート作成をサポートしていません。
FineReportのモバイル機能は、FastReportよりかなり充実していると言えるでしょう。HTML5技術によってアプリケーション、ポータル、Webサイトに埋め込み、シームレスに接続できます。プッシュメッセージ機能で即座にレポートの表示と分析を行えます。ReactNative技術を採用し、インタラクティブ表現が得意で、IOSとAndroidとも良好な安定性と拡張性を持っています。PC側のデザインツールで、モバイル端末向けのレートとダッシュボードをイメージ通り設計することができ、作業を大幅に削減し、実務部門のニーズに効率よく対応します。また、モバイル端末へ通知、モバイル端末画面ハードコピー送信、QRコード入力、画面にコメントを書き、使い慣れた通信ツールで送信し、注釈の共有、一般的なソーシャルツールへの共有、データ収集などモバイル端末フル対応が特徴です。
FastReport VS FineReport——データ入力
FastReportにはデータ入力の機能はありません。
FineReportは、独自なデータ収集フォーム機能、シンプルな制作、豊富なスタイルを備えており、テキスト、数字、ラジオボタン、プルダウンボックス、日付、ファイル、パスワードなど豊富なウィジェットが用意されるので、ユーザーが思い通り入力フォームを設計することができます。
Excelデータをデータベースに一括取り込むことができます。必要な行と列を選択し、インポートすることも可能です。またアジア企業のニーズとして、顧客情報、調査アンケート、受発注伝票、現場状況報告、営業状況報告、契約書入力、資産記録、設備管理、勤怠入力、連絡名簿など、入力の応用シーンが多いです。
以上を総じて、FineReportには、プログラミング言語、レポートの設計と処理、グラフの多様性、またアプリケーション統合能力などの機能から見れば、Fastreportより優れています。 FineReportを代表とする新世代BIツールは、その影響力を拡大しています。
レポーティングBIツールを検討している場合、これらの記事も読んでニーズを分析する方法を理解し、適切なレポートBIツールを選択することをお勧めします。
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