BIとは?BIツールの意味は?BIの本質と目的を簡単解説! /* Template Name: singlenew(2019.11.12) */    

BIとは?BIツールの意味とは?BIの本質とBI導入目的を簡単解説!

最終更新日:2021-12-9

BIとは?BIソフト、BIシステムって何?

BI導入前に押さえておくべき基礎をはっきりさせる!

BIツールとは

  ビジネスインテリジェンス・BIとは?BIツールで何ができる?

1.BIの意味とミクロ視点

BIとは

BIとは何かについて、さまざまな意見がありますが、マクロの視点から定義するのは多数です。本稿はIT業界世界有数のコンサルティング企業であるGartner が提案したBIの定義から入ります 

「BI(Business Intelligence ビジネスインテリジェンス)とは、データウェアハウス(またはデータマート)、クエリレポート、データ分析、データマイニング、データのバックアップとリカバリなどの部分から構成される、企業の意思決定を支援することを目的とした技術とそのアプリケーションです。」

わかりやすくいうと、BIソフトとは新しくできたものではなく、いくつかの現代IT技術の統合利用であることがわかります。 BIは、データの収集、管理、インフォメーション化の方法など、データをより迅速に分析し、利用するためのソリューションを企業に提供します。

これにより、企業は論理的な情報に基づいて意思決定を行い、盲目的な判断や経験談を減らし、企業の管理と経営を科学的に推進します。データを情報に変換し、知識にアップグレードし、価値に昇華する過程で使用される技術とツールはBI-ビジネスインテリジェンスなわけです。

BI 意味

ミクロ視点

情報技術の発展に伴い、BIの意味は多くの調整を経ており、関連する多くの概念(BIツール、BIシステム、BIプラットフォーム、BIサーバ等)も企業の多様な応用形式から派生しています。 企業の意思決定支援の必要性から生まれたBIソフトの価値を更なる発揮するには、市場環境の変化に絶えず適応する必要があます。

市場関係や企業におけるBIの利用実態の違いにより、国内外のBIの意味については意見が多岐にわたります。学界のコンセンサスは、意思決定を支援するためにデータから知識を取得することがBIの核心であるということです。

本稿は具体的に、BIの意味を次の4つの側面に分けて理解します。

  • インプット(BIが必要な原料):データ(内部、外部、構造化、半構造化、非構造か)、事実、関係;
  • 方法(BIのやりかた):データストレージ、ETL、データ分析、多次元分析、予測、その他の技術。
  • アウトプット(BIの産物):知識、情報、ノウハウ。
  • 目的(BIを使って得したもの):科学的な意思決定を支援し、商業的な価値を探求すること。

見る角度を分割すれば、BIとは何かがより明確で理解しやすくなります:BIは意思決定を支援するためのソリューションです。関連するデータテクノロジー手法を使って、企業内の様々な業務データを処理し、定量化可能で持続可能なデータ価値を生み出します。これらのデータ価値は、企業のビジネスモニタリング、ビジネス洞察、業務効率化、意思決定の最適化、データの収益性を実現することに反映されます。

2.BIの沿革と発展

ビジネスインテリジェンスのアイデアは20世紀50年代に始まりました。早くも1958年、IBMの研究者Hans Peter Luhnは「知能」を「物事の相互関係を理解する能力を有し​​、この能力に頼り意思決定を導き、期待される目標を達成すること」と定義しました。

その後出現した経営戦略支援システム(EIS,Executive Information System)、意思決定支援システム(DSS, Decision Support System)およびその他の技術アプリケーションは、BIツールの前身と見なしてもいいでしょう。ただし、技術発展の制限とビジネス環境の現状により、BIの発展は長い探索段階を歩んできたました。

BIの沿革と発展

BIの本質は、現代の技術を利用してビジネスの意思決定を支援し、企業のビジネスニーズにソリューションを提案することです

したがって、ビジネスニーズの変化や情報テクノロジーの発展に伴い、ビジネスインテリジェンスは常に進化し続けています。ビジネスインテリジェンス-BIの意味にも新しい変化をもたらしました。

2013年、Gartner はBIの概念を更新しました。「ビジネスインテリジェンス」という用語に「分析」を追加し、「分析とビジネスインテリジェンス」(ABI、Analytics and Business Intelligence)に拡張し、「アプリケーションの応用とインフラストラクチャ、ツール、実践」 を含む内容も取り入れ、包括的な用語に統合しました。

つまりBIとは、意思決定のパフォーマンスを改善および最適化するための情報アクセスと分析を提供するアプリケーション、インフラストラクチャ、ツール、ベストプラクティスを含む一般的な用語です。

ABIを「An umbrella term that includes the applications, infrastructure and tools, and best practices that enable access to and analysis of information to improve and optimize decisions and performance」と定義しました。

関連記事】

 BIに関する諸概念

BIメーカーFanRuanのデータ応用研究院は770社を超える企業から1,400人を超えるBIツール業務関係者(主に企業のCIOおよび業務部門の部長)に対する調査を行いました。調査の結果として、企業のBI関係者や従業者のBI認識は、データ分析と可視化表現に重点を置いており、「BIイコール、データ分析ツールとデータ視覚化ツール」というイメージです。 したがって、多数の企業では、BIは完全なシステムではなく、分析またはデータ表示ツールとして利用されているのが現状です。

ゆえに、従業者のBI認識を高め、BI業界の健全な発展を促進するためには、BIの意味とBIツールの意味、BIシステムなどの概念を区別する必要があります。

さて、BIの意味と本質を明らかにしましたので、ほかにBIプラットフォームやBIシステム、BIツールとは何かを話していきましょう

 BIツールの意味と位置づけ

データフィールド全体の角度から見られ、BIツールはビッグデータフィールドのサブフィールドとして位置づけられます。下図に示すように、データ視覚化ツールおよびデータマイニングツールと同じ分析ツールのサブフィールドにあります。

そのため、BIソフトはデータ視覚化ツールやデータマイニングツールと機能が重なっている部分があります。たとえば、BIツールのFineReportに、強いデータ可視化機能が備えています。 しかし、三者の違いも明らかです。

データをより眩しくキレイに表現するために特化したデータ視覚化ツールは、ユーザーに比較的高いITスキルを求めています。たとえばEchartsはJavaのみのデータ視覚化ツールです。

データマイニングツールは大規模なデータセットからデータパターンを検出し、認識することに特化しています。Python、R言語、wekaなどがあげられます。

データフィールドにおけるBIツールの位置により、本稿ではBIツールを次のように定義します:

BIツールとは狭義のBIであり、データの視覚化と分析技術に基づき、データ接続とデータ処理機能を備えたソフトウェアです。ユーザーはビジュアルインターフェイスを介してさまざまなタイプの様々なデータレポートとグラフ、チャートをすばやく作成できます。設定されたセキュリティとアクセス権限の下で、企業内各部署の人がPC、モバイル、会議ダッシュボードなどの端末上のデータ解析、照会、検索、展示などの業務を実現できます。

わかりやすく言うと下図のようになります:

  

BIツールとは

   

 BIシステム

BIツールをBIシステムと呼ぶケースもよくありますが、ニュアンスが似ているため、ビジネス現場で混同されています。しかし厳密に言えば両者に違いがあります。

BIシステムとは、BIプラットフォームによって開発された完全なデータアプリケーションモジュール、つまり、ビジネスデータの接続、処理、分析、表示などの機能を備えた企業の業務モジュールのことです。

簡単に言えば、BIシステムは、実際の企業のビジネスニーズがBIプラットフォーム上で開発された後に形成されるビジネス分析モジュールです。 単一のモジュールでも、複数のモジュールで構成される全体でも、BIシステムと呼ぶことができます。

         BIプラットフォーム、BIシステム、BIツール三者関係のイメージ

 BIプラットフォーム

情報科学で言うプラットフォームとは、コンピューターのハードウェアまたはソフトウェアの動作環境を指し、通常、特定のタスクを実行するために必要な環境またはソフトウェアを指します。BIプラットフォームは、BIツールと混同されがちな概念です。

BIプラットフォームは、ソフトウェアであるBIツールと他のコンピューターハードウェアを組み合わせて形成された、データの接続、処理、分析、表示に使われる環境のことです。

ユーザーはBIプラットフォームでデータアプリケーションを開発できます。これらのアプリケーションは、次に紹介するBIシステムを形成します。

 BIプロジェクト

厳密に言えば、BIプロジェクトとは、企業がBIアプリケーションまたはBIシステムの企画、開発、管理を指します。開発作業はBIプラットフォームを利用します。 企業において、グループレベルのプロジェクトや業務部署レベルのプロジェクトもあれば、管理層向けの経営ダッシュボードプロジェクトや財務部向けの財務状況分析プロジェクトがあります。具体的なプロジェクト内容が多岐にわたりますので、呼び方もいろいろでしょう。たとえば:

人材育成、人員定着率など課題を人事データ分析で解決

BIダッシュボードを使って精確に営業成績向上

BIダッシュボードでKPI分析企画

BIソフトで市場動向が分かる

BIソフトでデータマーケティング、消費者心理を洞察

業務効率向上につながる電子帳票で働き改革を推進プロジェクト

 まとめ&BIソフト関連コラム

本稿では、ビジネスインテリジェンスーBI とは何かを説明し、BIソフトの意味、BIシステム、BIプラットフォームなどの関連概念をも解説しました。


BIツールの応用面において、機能と仕組み、メリット、企業にもたらす価値など、まだまだ色んな側面があります。本稿で言い切れない部分は、次の記事で詳しく話します。

BIツールに関するお役立ちコラム

BIツールの機能について
図解と事例で説明、BIツールって何ができる?BI機能開発エンジェニアが答えるBIツールに関する全て

BI導入のメリット、価値
>実例でBIツールを完全解説!メリット、導入価値を具体例で見る!

BIツールのシェア、市場
>BIツールのシェアと最新の市場動向は?シェアの高いツールを詳解!好評BIツールオススメ

BI導入際の評価法について
>【チェックリスト付】BIツールを評価、BIツールの選定ポイント、選び方を詳解!

BIツール比較とおすすめ:
【10選比較表つき】無料で使えるBIツール徹底比較!ユーザーレビューあり~BIツールとは?
【2021の5選】無料/オープンソースのBIツール「特長」「短所」を比較

BIツール活用事例:
全社利用101個のBIツールの活用事例ご紹介!

BIツールの種類談:
これでBIクラウド、BIサーバ、BIオンプレミスって何かを全て分かる!
BIツールの種類――機能から見るBIツールの違いと分類

「脱Excel」が難しい?BIとの併用で1+1>2!

Gartner Glossary: Analytics and Business Intelligence. https://www.gartner.com/en/ information-technology/glossary/business-intelligence-bi

トップへ

Privacy

Copyright@2020 Fanruan Software Co.,Ltd

All Rights Reserved