ダッシュボードをモバイルアプリで使えるの?やってみたが...
最終更新日:2021-10-19
BIダッシュボードは企業の蓄積した膨大なデータを分析・可視化し、意思決定のスピードと精度を向上させるというメリットがあるため、多くの企業に導入されています。
しかしビッグスクリーンでデータ展示などでよく登場する、可視化ツールとしてのBIダッシュボードは、スマホなどの小画面で使えるの?っという疑問の声も聞こえてきます。
モバイル端末の普及につれて、ダッシュボードツール界でもモバイルデバイスの利用需要が高まっており、各製品のダッシュボードアプリも登場しました。
そこで筆者は実際、ダッシュボードを作って、モバイルアプリで使えるかどうかを検証してみました。今回はその経験を解説しますので、一緒に見てみましょう。
アプリ向けのダッシュボードを作成
今回の記事で使われている図例は、BIダッシュボードツールFineReportで作成したものです。
ダッシュボードをFineReportのアプリで表示するために、まずFineReportのデザインツール(PC端末)でアプリ向けのダッシュボードを作成し、それからアプリをサーバに接続します。
1.ダッシュボードのサイズを調整
PCで作ったダッシュボードはそのままモバイル端末で表示できないです。小画面で表示できるように、画面のサイズと解像度を調整する必要があります。
ほとんどのスマホの画面サイズが4.7インチ以上であり、幅が375px以上です。
[テンプレート]⇒[モバイル端末属性]を開き、【携帯のテンプレート設定】でチェックマークをつけます。このように、ダッシュボードのサイズは375X560pxとなります。
2.コンポーネントを追加、設定
サイズ調整が終わったら、簡単なダッシュボードを作ります。
ツールバーから必要なコンポーネントをダッシュボードにドラッグ&ドロップします。
ここは【携帯再レイアウト】というレイアウト方式を選択したので、ダッシュボードをアプリで表示される際、各コンポーネントが上から下まで、一つずつ配置されます。
各コンポーネントのそれぞれのスタイルを設定します。例えば、縦棒グラフの[編集]をクリックし、右側の[属性]⇒[スタイル]で【カスタマイズ】を選択し、タイトルや背景などを設定します。
残りの円グラフ、複合グラフも同じように設定します。
それから、グラフのデータを設定します。これはPC端末向けのダッシュボードと同じように操作すればいいです。
これでPCで簡単なモバイル端末表示のダッシュボードを作成完了です。
ダッシュボードをアプリで表示する
FineReportのデザインツールでアプリ向けのダッシュボードを作成したら、アプリでサーバに接続し、ダッシュボードを表示してみます。
1.モバイルアプリをダウンロード
公式サイトで申し込み、入力したメールアドレスに送られたメールで製品ダウンロードのURLを開きます。モバイル端末に応じたアプリをダウンロードします。
2.サーバに接続する
ダッシュボード設計の画面で、虫眼鏡アイコンの下の[▼]をクリックし、【モバイル端末】を選択します。
すると、ブラウザに下記のような画面が映し出されます。各ダッシュボードはモバイル端末プレビューのためのQRコードがあります。
FineReportアプリを開き、左下の[サーバ]をクリックします。[新しいサーバ]をクリックすれば、新しいサーバの接続を追加できます。次の画面で、[スキャンコード入力]を選択し、先ほどブラウザに映し出されたQRコードをスキャンします。
そうしたら、サーバの情報が自動的にアプリの画面に出てきます。必要によってサーバ名を変更します。[✔]をクリックすれば、サーバへの接続が成功です。
3.ダッシュボードをアプリで参照
サーバ接続に成功したら、アプリのログイン画面にジャンプします。ユーザー名とパスワードを入力し、[ログイン]をクリックします。それから、[QRコードを読み取る]をクリックし、先ほどブラウザ上のダッシュボードのQRコードをもう一度スキャンします。
すると、PC端末で作ったダッシュボードがアプリで表示されます。
下の[コメント]ボタンをクリックすると、コメント編集画面になり、ダッシュボードに対してコメントを追加できます。それに、ほかのSNSアプリ経由でダッシュボードを共有できます。
まとめ
以上はBIダッシュボードをFineReportで作成し、モバイル端末アプリで閲覧、編集する方法を紹介しました。
ダッシュボードアプリを利用すれば、いつでもどこでもデータを確認でき、迅速な経営判断を下すことができます。ダッシュボードの活用シーンは現場、外出先に広がり、ビジネス推進するにもつながるのではないでしょうか。FineReportのダッシュボードアプリについてより詳しく知りたい方はこちらのモバイルBI機能をご覧ください。